蜘蛛の糸をはいあがれるか

 今日はわたしがんばった。それはもうがんばった。今年はじまって1番がんばった。今日っていうか昨日から。

 何があったかというと、今日大学入試だったんですよ。もちろんそれだけじゃありません。いや、それだけなんですけど、その事実だけならどんなにか楽だったでしょう。

 意味わかんないですよね、1から説明します。

 まず、入試を5回ほど受けた時点で、わたしは1校を除いて全部不合格でした。その時点で心にかなりダメージを負ったわけです。

 その1校は地元の大学だったんですが、どうせなら祖父母の家で関東に出たいと受けに行った先で、とんでもない事実を母から知らされます。

 そう、「入学金払い忘れてて唯一受かってた大学に入れない」という状態になってしまったということ。

 しょうがないので、急遽いくつか追加で出願しました。祖父母の家にいる時間も2日ほど延びました。その時点ではまだ多少の希望はあったんですよ。

 しかしその3日後、さらなる絶望がわたしを襲います。なんとか受かると、いや正直に言えば、確実に受かると思ってた大学に落ちました。何がだめだったのかな、学力? いや面接か? とか思ってもどうしようもなし。

 しかも入試スケジュール上、祖父母の家から受けに行く入試は翌日のため、ソッコーで、もうほんとそのまま、失意のままで新幹線に乗り込みます。その間はファントムを生み出しそうなくらい絶望してましたし、「こんなに心が重たく、辛く、死で頭が埋め尽くされたのはいつぶりだろう」と考えていました。

 いつぶりって言っても、数ヶ月ぶりではあったんですが。自殺未遂して、でも苦しくて自分で救急車呼んで、HCUってとこに入院した時ですね。その話は機会があれば。

 そして今日。入試受けてきましたよ。もう入試を受けるのは9回めくらい? 流石に疲れたし、そもそも入学金払い忘れてなければ受ける必要もなかった入試だったし(払ったか確認しなかったわたしも悪かったけど)、大学落ちまくってるといくらなんでも学習性無力感状態に突入してきますし。

 あと、わたし緊張しいだから、面接ありっていうのも地味に辛かったですね。しかも面接の順番結構待った。いやまあ、これは運でしょうけど、緊張しまくって1時間とか経過するのもなかなかに辛いものなんですよ。

 で、面接官さんは優しそうな女性と威厳のある壮年と老齢の中間くらいの男性でした。いやー、緊張しました。威厳のある人相手にするだけでも緊張しますけど、今わたしは大学が一つも決まってない、もしかしたらフリーターから資格取得をめざすことになるかもしれない状態です。この文字通り絶望的な状況で緊張しない人なんかいないと思います。というか、もしいたら、そんな人はこんな状況に陥ってません。

 というわけで、この勝ち筋が糸より細い状況、さながら地獄に垂れた蜘蛛の糸を必死に登るカンダタです。わたしは勝てるのか、それとも資格取得を目指すフリーターになるのか。せいぜい、足掻いてみようと思います。